「でも待ってください。こんなのただの罰ゲームじゃないですか」 私は自ら望んで帰宅部になったのに それを6月下旬に無理矢理バスケ部に 入れられて、どのへんが豪華景品 なのか教えて欲しい。 「まぁ、そう言うな。お前の他にも何人か1年生に声掛けてあるから」 他にもこんな不幸な人が…。 「ていうか、今更私なんか入ったところで部の方に迷惑じゃないですか」 そう言うと、桃原先生は ちょっと意外そうな顔をした。 「あれ、お前知らねーの?」 「なにがですか?」 「うちの学校、女バスないんだよ」