「HI!ただいま帰りましたー焼きそば大好きあやめでーす」

誰かに自己紹介するような口調でテンションMAXの彼女は4人部屋の最後の1人
華和 あやめ(はなわ あやめ)。

「はいはい、焼きそば好きでしたねー」

と、桜湖が呆れながらいう。

「ところでめっちゃ笑い声聞こえたけど、さっきまでなんの話してたん?」

その質問に桜湖と桃愛の表情が変わる(@□@/;)/げっ
すると梨李芽はニッと笑って嬉しそうに

「恋ばなだよ!僕のかっこいい彼氏の話ー♡」

「えっ?梨李芽って彼氏おったけ?それって誰?」

「あれ、しらんかった?樹悸だよ!」

「えぇー、樹悸ってあの?!うわ~うち絶対無理ー笑」

樹悸は競争率が高いからだろう。

「ちっ...言っとくけど涼はカッコよくないから!」

涼とは佐藤 涼(さとう りょう)、あやめが片想い中の相手のことだ。

「え!あやめって涼のこと好きだったの!?」

知らなかった桃愛と桜湖は驚いた。

「でもさ、涼って勉強も運動もそこそこだけど、顔良くないしSやん!」

と桃愛が言った。桜湖はふとおもったことを言った。

「あやめって...M?」

「よくわかってるねー」

そんなこんなで、キャッキャと騒いでるうちに夕日は沈み、窓の外はいつの間にか真っ暗になっていた。