その日、俺は妹の詩音(しのん)と遊びに来ていた。

俺が15、詩音が13の時。

一緒に行動していたが、午後になると、詩音は

「一人でみたいとこがあるから別行動しよ~」

と言い始めた。

「じゃあ、3時にまたここ来て。」

「うん!」

そう言って走って行った詩音を、止めておけばよかった。
思い出せばよかった。

詩音の方向音痴を。

3時になっても来なくて、心配で、、
迷子放送をかけたんだ。


それでも5時になっても来なかった。

そのまま、帰ってくることはなかった。


あとから聞いた話し、ショッピングモールの近くのアクセサリー屋さんでお兄ちゃんのプレゼント買うんだ~とおやに話していたことがわかった。


あの辺は森だらけだから、迷ったんだ。



俺のために、俺のせいであいつは行方不明になったんだ。