重い重い空気のなか、桜湖は冷たく言った。 「詩菴君の気持ちがわからない。今までの行動、あたしのこと好きとしか思えないんだけど?」 「...立花には..迷惑な話しなんだけど、似てる、、んだ。妹に。 髪おろしてる時とかみて、気づいた。」 全員が固まった。妹がいるなんていうのは聞いたことがない。 「前はいたんだ...今は行方不明だけど。。」 長い沈黙のあと、詩菴はポツリ、ポツリと話し始めた。