いつものメンツが揃った楓部屋で、カミーは言った。

「本格的に彩人何とかする。」

「道楽者には制裁を与えねば!」

そう言った桜湖にみんなは頷く。

「今から作戦いう。」

“作戦”とはこういうものだ。

①カミー、桜湖、梨李芽、あやめが羅那を通して、彩人と知り合って、告る。
②全員と付き合うだろう。
③次の日、女子3人は彼氏を、カミーは詩菴を借りて、
 「ごめん、こっちと付き合う」的なことを言う。
④あとはボロクソにする。

全員、その作戦を実行した。

彩人は予想通り4人全員と付き合った。


みんなボロクソいったが、最後の梨李芽&樹悸のドSコンビはやばかった。



「ごめんね、彩人。僕、樹悸のこと好きで、無理っぽかったから彩人に告ったんだ。
 それで、樹悸に彩人と付き合うって言ったら、樹悸に告られちゃって~」

「なんだよ、それ。二股かよサイテーじゃん。」

「ハッ!お前は二股かけられて、所詮捨てられる方にしかなれないんだよ。」

「ていうか、彩人ってカミーとさくとあやめとも付き合って、ももにもちょっかい出してたじゃん。5股じゃん。どっちがサイテーだかね」

「ヴッ...」

「言い返せないんだ。腐れ道楽者 笑」

「追い打ちとかサイコー、樹悸いいわ~♪」

「こいつとは大違い。」

「かわいそうだよ!こんなやつと比べたら樹悸がかわいそう!笑」


そして、最後に梨李芽が満面の笑み(目が笑っていない)で締めの一言。


「あんたが今までしてきたのはこういうこと。ももや詩菴、カミーにしてきたこと。
 思い知った?わかったら2度と女に手ェ出すな下衆野郎!
 ちなみに、これ警告だからね?次はもっとひどい...よ?^^」



これで懲りただろう。

すべての作戦が終わったあと、楓部屋に桜湖、羅那、梨李芽、樹悸、桃愛、詩菴、あやめ、涼、カミーが集まっていた。