...お兄様とお姉様は今生きているのかすらわからない。それから私は自分が“生き残り”ってバレないように改名までしてたくさんの人にウソつきながら生きてきた。」


カミーはすべてを話し終えたあとに大粒の涙をこぼしていた。


「お母様...お母様はね、殺される直前に『愛してるわ、キャメロン』って言ったらしいの。
それを聞いたとき...私、自分が許せなかった。
“お母様はこんな私を自分の娘としてちゃんと愛してくれてたんだな”って。
“なんで...なんであの時お母様の本心に気づかなかったの?気づけなかったの?”って。」

カミーはその場に座り込んでしまった。

そんなカミーを4人は温かく包み込んだ。
なにも言わず、カミーもなにも言わず静かに涙を流していた。