~プロローグ~

桜の花が舞い散る頃に。

小動物たちが野をかける頃に。

鳥たちが歌う頃に。

色とりどりの花が咲き乱れる頃に。




澄み切った空に光が溢れ出す。

人々の心にまた一つ花が咲く。






だが、

桜の花が舞い散れば残るものは?  何もない

小動物が残すのは?  荒れた野

歌えない鳥たちは?  誰にも見られない

咲き乱れた後は?  朽ちていく








さぁ、再び。

女神は不敵な笑みを浮かべた。