あしたのみらい

私…、そうなっちゃうの…?

嫌。

こんなに孝一くんが亡くなった後を想像できる自分がいや。


ガタン…。

毎日のように絵を描きに通った中学時代思い出の公園。

バッグからスケッチブックを取り出す。

あと、えんぴつも。

私が描こうと思ったのは…。

もう助からないかも、の孝一くんへの最後のプレゼント。

それを描くのは…。

孝一くんがくれたスケッチブック。

【思い出スケッチブック】

バカみたい。

孝一くんなら人物画描こうって思ったんだ。

今は描けないけど…ね。

今日はこの公園の風景を描こう。

そう、思った。

心から。

よし…、描こう。

孝一くんへの…プレゼント。

描いて…、孝一くんにあげるんだ。

絶対に。