とってもいい人!

この人がいれば。

青井くんの事、忘れられるかも。

そんなことさえ考えるのに。

いや。

そんな事を考えてる時点で。

青井くんに無関心では、ないっていうこと…。

「どうした?ノート取らなくていいの?」

佑介くん!

「え?あ?ありがと!」

忘れてた!!

めあて.

見通し.

考察.

考え.

まとめ.

いつの間にこんな…。

カリカリ…。

ヒョイッ。

「あれ?」

佑介くんが私のノートを取ってなんか書いてる…。

「書いてやるから、先生に分かんない事聞いてこい」

佑介くん…。

私が写してる間の独りごと聞いててくれたんだ。

『全然意味分かんない…』

ありがとう…。

「うん。行って来る」

パタパタ…。

「先生、ここ、分かんないんですが」

「ここは…。えぇと、こうやってやるんだ」