「えぇ、そうだけど...」
佐倉さんは不思議そうに答える。
「陽菜子どうかしたの?」
「一週間後....IH...決勝戦...があるの」
「陽菜子ちゃんのせいじゃないわよ」
おばさんは優しく微笑みながらそう言ってくれる。
「...でも.......」
私を助けなければ、はるくんが怪我することも決勝に出れなくなることも無かった....
中学最後のIH.....やっと.....ここまで来たのに.....
私の中学校のバスケ部は決して弱くはない。けど、いつもベスト8止まり。
だから、今年こそは優勝するんだ!ってはるくん頑張ってたのに....
それを私が.....
