「ひな、危ない!!」


はるくんの声が聞こえ、気が付いたらはるくんと道路に横たわっていて、はるくんの方を見るとはるくんの足から血が出ていた。


「うっっ...」


「はるくん!?」


「ひな...怪我はねえか?」


「私はなんともないよ!でも、はるくんが..... 救急車....呼ばないと...」


私は慌てて携帯を取り出した時、


「救急車は呼んだから大丈夫よ。もう少し頑張ってね。」


現場に居合わせたであろう女の人がそう言って、はるくんの足にタオルを巻いた。


「私、看護師なの。応急措置はしたからこれでほとんど大丈夫だと思うわ。」