「今日は楽しかったー!はるくん、誘ってくれてありがとね♪」


帰り道、ひなが嬉しそうに言った。

ひなの笑顔を見て誘ってよかったと思った。



「でも、よかったの?」


「ん?」


「だって、もうすぐ決勝でしょ?」


「あぁ」


「だから...その...色々つれ回しちゃったし.......」


ひながそこまで言ってなんとなく言いたいことが分かった。


「別に気にすんな。俺から誘ったんだし、俺がひなと出掛けたかったからいいんだよ。その方が気分転換になる。」


「そっか、ならよかった!」


ひなにそう言うと、ひなはほっとしたようだった。


「あ、信号青だよ!ほら、行こう!」



―――!!



「ひな、危ない!!」