そう言って、道具を引っ張ったら

「あははは!お前が運んだら何時間かかんだよ!笑」

と、あれだけ苦労して運んだ道具を
軽々しくヒョイっと持ち上げた。

可愛い顔してるのに、やっぱり男なんだなあ…

「あ、これ間違って買ったからやるよ!それ飲んで休憩すれば?」

ポイッと、炭酸の缶ジュースが渡される。
「え、いいんですか?これ、先輩が好きなのですよね?」

「お前何で!?うるせーな。早く行くぞ!」

照れ笑いしながら、振り返る姿に
少し不器用な優しさに…私は恋をした。