サッカー部の部室を掃除する為に
朝早くに、グラウンドへ向かった…

私、広瀬 唯 一年生、サッカー部のマネージャーをしている。

グラウンドからは、誰もいないはずなのに
ボールを蹴る音が聞こえる…

「誰だろう…」

部室の窓から、覗いて見ると…

「あ、小田先輩…」

ボールを無邪気な少年の様に追いかける人は
私の好きな人…小田先輩だ。

窓からぼんやりと、先輩を見つめる。