「おー、広瀬!お前こそ何やってんだよ」

「あー、部室の掃除です!ついでに、道具の整理も!」

「まじか…いつもありがとうな?」

嫌な顔ひとつせずに、いつも仕事をこなしてくれる。
一つ下なのに、頭が上がらない。

「先輩達が練習に集中する為ですもん!今年の夏こそ!勝ち上がりましょうね」

チームの事を一番に考えてくれる姿に感心する。

「先輩…何かありましたか?」

「は!?何で!?」

「いや、いつもと違うなあって…すみません!勝手に…」

「お前、凄えな!いつも俺らの事見てんだなー」

「……ます!!!」

「え?ごめん、聞こえない」