産まれた時から、ずっと一緒。
気付けば隣にいて、どの思い出にも優がいる。
家族のような存在で、いつも心のよりどころだった…

優の笑顔は、あったかくて私の意地っ張りをすーっと溶かしてくれた。

何年経っても変わらない、優しい笑顔…

なのに、あんな男の顔の優は知らない…
私の知らない低い声、ドアに追い込まれた時の逞しい腕。

「な、なんっで……ひっ…く…知らない…よ…」

溢れ出た涙が止まらない。

怖かった…本当に、怖かった。
私の目の前にいた人は、優だったの…?