僕のとなりは、君だけ。

ドンッ!!!!!

「きゃっ!!」

奏をドアへと追い込んだ。
顔を上げればキスが、出来そうな位近づいて

「お前さ、無防備過ぎるんだよ。お前の事好きな男の部屋にホイホイ入るんじゃねーよ。何かされるとか思わないわけ?」

そう耳元で呟いた。

「顔あげろ、ちゃんとお前の気持ち聞かせろよ」

きっと奏が顔を上げれば、怒った表情で睨まれるだろう。
それでもいい。
長年大事にしてきたこの想いには、ちゃんと目を見て答えて欲しかった。

でも、顔を上げた奏の表情は……