乗るのを躊躇していると、無理やり私を乗せ
「ほら、遅刻すんぞ!」
そう言って、ペダルを漕ぎだした。

優の気持ちを知って、いつもの坂では捕まっていいのか悩み体が不安定に揺れていた。
そんな私を見兼ねたのか、私の腕を掴んで自分の腰に回させ

「…危ねえだろ。」

ぶっきらぼうにしても気を使ってくれる。

「ありがとう…」

優の優しさに感謝しながら、学校に着いた。