僕のとなりは、君だけ。

夢心地で歩いていると、家に着いた。
家への道は、二人とも無言で虫の鳴き声が響いた。

家に着いてもなかなか中に入ろうとしない私を見て
「早く入れよ。お前が入るまで俺は入らねえよ?」

と、優しく笑ってくれた。

「いや、何か…優こそ早く入りなよ!」
今日は、もう少しだけ星が綺麗な夜空を眺めていたいのな…
そんな私の心中を察したのか、ゆっくり近づいて頭を撫でながら

「出来るだけ早く入るんだぞ。気をつけろよ?」

そう言って、家に入っていった。