私は馬鹿だ。
少し話しかけられた位で、浮かれてた。

あんなにかっこいい先輩に彼女がいない訳がない。

先輩の隣にいた人は、綺麗ですっごくお似合いだった…

「私なんかが、釣り合う訳ないよね…」
そう言って、下を向くと涙が溢れてきた。

遠くから足音が聞こえてくる…
きっと、優だ。

私は泣いていることを知られたくなくて
空元気に笑って答えた。

心の中では、泣き叫びたい位ギリギリだった…