他愛のない会話をしていると、あっと言う間に着付けが終わった。

「凄ーい。優ママさすがだね！！」

優のママは小柄で可愛くて、とても器用だ。
ご飯だって、いつもいつも美味しい。
お母さんがいない私にとっては、本当のお母さんみたい…

「ふふっ、奏ちゃんお姉さんに見えるわよ。いつも以上に可愛いわ！あーあ、私も女の子が欲しかった〜」

「いっそのこと、優を女の子にしちゃいなよ！笑」

「やだー。優は可愛げがないから。笑」

「そう？優はママに似てるから女装似合うよ！笑」

「想像したら、気持ち悪いわね。笑
もうすぐ行く時間じゃないの？優起こしてきてくれない？」

「はーい！任せて！！」