髪をセットし、着替えて下におりると…

着付けの終わった奏がいた。
今年は、俺の為に浴衣を着て
髪をセットしメイクをしている…

自然と俺の顔はほころんだ。

「どう…かな?」
不安気に奏が聞いてくる。

俺は最高の笑顔で
「すっげー似合ってるよ!」
こう答えた。

俺達のやり取りを聞いていた母さんが

「はいはい、ラブラブは私達がいない所でしてね。笑」

俺達をからかってくる。

さっきの事を思い出したのか、
奏は顔を真っ赤かにしていた…

俺は奏の腕を引っ張り、
「ほら、行くぞ!」と言った。
すると、奏は笑顔でついてくる。

「気をつけてねー!優!奏ちゃんを守ってあげなさいよ」

「おー!当たり前だろ!笑」