「きゃっ!」
引っ張られ、バランスを崩した奏は
俺の腕の中にいる。

「このまんま…後、5分…」

幸せに浸りつつも、手を奏の腰に回す…

ぼふ!!!

奏にクッションを投げられた。

「何すんのよ、バカ!着付けあるんだからね!早くしてよ!」

怒った奏はバタバタと部屋を出て行った。

俺は一人になり、クスクスと笑った。
「あー。今日は夏祭りかー」

去年の事をぼんやりと思い出す。

もう何回目の夏祭りだろう…
今年こそは楽しい夏祭りにしたい。

俺はベットから起きて準備をし始めた。