朝、奏を後ろに乗せて行くのをやめた。
橘先輩に、悪いと思ったからだ

気持ちを伝える!とは決めたものの
何もできずに時間は過ぎて行く。

いつものように、練習も終わり自主練をしていると
外は真っ暗になっていた。

自主練に付き合ってくれてた、広瀬に
「部室の鍵、俺が閉めとくから早く帰れよ!バスだろ?」

広瀬はあの日以来、バスで帰るようになった。
俺に気を使ってくれてるんだろう…

「ありがとうございます!お先に失礼します」

「じゃーな」