僕のとなりは、君だけ。

先輩から指定された場所は、
学校の近くの駅だった。

少し早い時間についてしまった…

「先輩まだかな…」

周りをキョロキョロしてる、
背が高くて一際目立つ人が歩いてくる。

先輩の私服は新鮮で少し前の私ならときめいていた。

「あのっ、先輩…」

「少し歩こうか?」
私の気持ちを察したのか、
先輩が学校とは逆方向に歩き出した。

先輩について行くと、小さな公園に着いた。

先輩はベンチに座り立ったまんまの私を見つめた。
私は決心して、さっき言いかけた言葉を言い出そうとした