僕のとなりは、君だけ。

「あのね、橘先輩に告白されたの…」

放課後、誰もいない教室…

「本当に!?奏はどうするの?」

「えっと…迷ったんだけどね…付き合ってみようかな…」

「はあ?」
怖くて早苗の顔を見れない。

「優もね、先輩の事を応援してくれるし…」

「バカじゃないの?」
早苗が私の言葉を遮る。

「そんな事して幸せなれんの?優への気持ちは!?好きなんでしょ?」

何も返せずに黙ってしまった。

「優はずっと苦しい思いしてたんだからね!少しだけ苦しい思いした位で諦めて先輩とか最低だよ!」

早苗の言葉に涙が止まらない。