先輩に手を引っ張られ私達は学校を出た。

無言が続く…

「ごめんね、あんな事して」

「いえ、いいんです。大丈夫…です」
と答えたが、涙が出てくる。

ぎゅ!!!

「きゃ!先輩…?」

「俺さ、奏ちゃんの事好きなんだ」

「えっと、先輩…ごめ…」

「いいから!ゆっくり考えてほしい。奏ちゃんは俺の初恋だから…」

先輩が少し照れながら私を見つめてきた。