グラウンドへと戻ると、
「おっしゃ!お前ら気合い入れるぞ!」

部員達に、自分に気合いを入れた。

「うっわ、この寒い季節に一人だけ暑苦しい奴〜」

渚が俺をからかってくる。

「おら!お前ら!今日はもうランニングであがれ!」

「いくぞ!さっさ並べー」
俺が声を掛け、部員達が並ぶ。

キャプテンも少しずつだが、
形になってきた。
この事にも広瀬に感謝し、
俺についてきてくれる部員達にも感謝だ。

ランニングが終わりストレッチをしてると

「何だよ、いい事あった?」

渚が俺に声を掛けてきた。

「なー、俺もう一度奏に気持ちを伝える」

すると渚は最高の笑顔を見せて
「頑張れよ!」と言ってくれた…