なんだあ、いないんだ…
心の中で、残念に思っていると

「あっははは!それ、やべくね?」

賑やかな笑い声が、私達の耳に入ってくる。

「もー、朝から優はうるさいなー。元気よすぎるんだよ。」

「優は、本当に皆の真ん中にいるよね。笑」

「昔っからだよ!だから、あいつ友達に困った事ないもん!馬鹿だけど。笑」

「そうだよね、奏はずっと一緒だもんね。笑」

その後に、早苗はポツリと
「羨ましいな…」と、呟いた。

その声は、奏の耳に入らずにこやかに優を見つめていた。