小田は予想以上に速く、最終コーナーを回って
ラストスパートをかけてくる…

俺は小田に完敗した。

本部のテントにいた奏ちゃんを探して
声をかけようと思った。

奏ちゃんを見つけた…
手を振っても違う所を見つめている

視線の先にはあいつだ。

悔しい、こんなに悔しいの始めてだ。
何度遊びに誘ってもうまくかわされ、
電話もLINEも毎日してるのに
俺の方なんて見向きもしてくれない。

こんな女の子は初めてだ。


初めて抱くこの感情に困惑しながら
ここまで惚れてしまった自分を悔やむ。