「おい、何やってんだよ。笑」

私の俯く影と誰かの影が重なり、顔を上げると…
さっきまで、女の子に囲まれていた優がいた。

「…うるさい…女の子と写真撮ればいいじゃない…」

心配して私の所に来てくれたのに
どうしても、冷たい態度を取ってしまう。

「ほら、これ使えよ」
そう言って、タオルを頭にかけてくれた。

「お前は、昔っから身体弱いんだから。タオルくらい持ち歩け」

そう言っていつもの笑顔の優がいた。

「なんか、このタオル濡れてる…」

「あー、俺の汗!笑」

「……汚い」