そんな事、考えた事もなかった。

寝ようとすると優の自転車の後ろに
マネージャーの子が乗る姿が浮かんで
寝れなかった…

午前中の部で、倒れてしまい午後もほぼ保健室で過ごした。
少し体調が良くなって外に出て来たけど…

「小田先輩ー!写真お願いします!」
遠くで聞こえる黄色の声にクラクラした。

青いユニフォームに着替えたサッカー部の
周りにはたくさんの女の子が集まっている。

その中でも一際声を集めているのは、優と渚君だ。

「何よ、デレデレしちゃって…」

ふてくされて、下を向いた。