今日は、体育祭!なのに…
私は熱中症で倒れた。

「……最悪」
呟いて、テントの中から楽しそうに騒ぐ
皆を見つめていた。

本部テントの最前列…
一番の特等席だけど、皆と騒ぎたかった…

昨日の夜は寝付けなかったのも、
「優、マネージャーといい感じらしいよ」

と、早苗から聞いたからだ。

「夏休み部活帰り一緒に帰ってたらしいし…やばいって」

早苗は私の顔を覗き込み、更に続けた。
「優の自転車の後ろに、マネージャーが乗る日が来るかも知れないよ!?いいの!?」