僕のとなりは、君だけ。

まだ暑さの残る9月…
体育祭練習と、サッカーに追われて
気づけば、体育祭前日となっていた。

体育祭前日だから、テントがありグラウンドは使えない。
部活も休みになり、奏を後ろに乗せて帰る。

「あー、俺、明日アンカーだから」

「へえー。部活対抗?」

「おうよ!絶対誰にも負けねえよ」

「優は幼稚園から誰にも負けなかったから、大丈夫!」

「負けねえよ…特に隣のレーンには」

「え、隣?誰?」

「…明日のお楽しみ」

「何それ!うっざ〜。笑」

「そういえば、お前橘先輩とどうなの?」

「LINE、してるよ…たまに」

「へえ、両想いらしいぜ。頑張れよ」