僕のとなりは、君だけ。

ぎゅっ。

「!!!!」

坂の時よりも、強い力で抱きついてきた。

奏の行動に心臓が鳴る…

「お前何してんだよ。怖がらせてごめんな?」

「え、あ…私こそごめん!」
ぱっと、奏が腕を離した。

奏の行動をおかしく思いつつも、
少し期待する自分を振り払うように
また自転車を漕ぎ始めた…

学校へ着くとすぐ後ろから下りて、
奏は先にクラスへと入った。