僕のとなりは、君だけ。

「もー!バカ優!新学期なのに、遅刻する気!?」

いつもの様に奏が起こしに来る。

「うわ!?まじかよ、もうこんな時間!?」

「当たり前だよ!何時間寝るつもり?早く!」

時間をみて飛び起き、準備をする。

準備が終わって外へ出ると、奏が自転車の
横に立って俺を待っていた。

俺が前に乗り、奏が後ろに乗る。
ゆっくりと漕ぎ始めると

「新学期がスタートしたから…体育祭もすぐだね!」

「おー、そうだな」

「優は今年もリレー走るの?」

「当たり前!今年も絶対誰にも負けねえ!」