「おまっ、またバカとか!ひでーよな、こいつ!」

そう言って町田を向いたら、顔を真っ赤にして

「大丈夫っすよ…気にしないで下さい…」
とびっくりするような小さい声で、呟いて帰って行った。

「何だ、あいつ。笑」
そう言って三人で笑っていると

「早く帰ろうよ!お腹すいた」
そう言って、奏が一人で歩き出した。

「あいつ、腹減って不機嫌だったわけ?」

「さーね、自分で考えてみなさい」

早苗に聞いても答えは教えてくれなかった。