「優のくせに、今日はかっこよかったよ。笑」

「はあ!?何だよ、それ。笑」

「ねー、早苗!俺は?かっこよかったでしょ!?」

「はいはい、渚はいつもかっこいいですよー。笑」

奏が会話に入ってこない。
顔を見ると不機嫌な表情をしている

「小田さん!忘れ物っす」

「ごめん、あぶねー!ありがとうな!」

忘れ物を届けてくれたのは、
町田 涼太 まちだ りょうた
涼太は一個下だが、技術も体幹もあり
うちの部には欠かせない大切なプレーヤーだ。
背も高く顔も整っていて人気も高い。
でも、クールな感じだから近寄りがたいと言われている…

「ごめんねー、バカ優が!」
そう言って、早苗が涼太から忘れ物を受け取った。