こんな素晴らしい先輩を、
俺は越えられるのか…

重たいプレッシャーに負けそうだ。
何より、チームをまとめられるのか…

「はあ…」
思わずため息が出る。

「何ため息ついてるんですか?新キャプテン!」
明るい声が聞こえ顔を上げると広瀬がいた。

「おっす…なあ、俺キャプテン向いてるかな?」

突然の質問に、広瀬は困った顔をしている。

「何てな!ごめん、ごめん!」
薄く笑って無かった事にしようとした。