嬉しい反面、プレッシャーがのしかかってくる。

この前の試合で先輩達は引退した。
前キャプテンの山岡さんは、皆の信頼も厚く
最後の最後まで引っ張ってくれた。

最後のホイッスルが鳴り、俺はグラウンドで
膝に手をついて涙が止まらなかった…
その時、山岡さんが俺の所にきて

「顔を上げろ、お前のせいじゃねえ。お前らはよく頑張ってくれた」

「…ひっ、す、すみませんでしたっ、俺!何も出来なくて…」

「…俺はお前にキャプテンになって欲しい。繋いでくれよ、俺の思いを」

そう言って俺の肩を抱いてグラウンドから出してくれた。