お母さんが亡くなって、お父さんの仕事は
より忙しくなった。
残業も増えて、家にいないのが当たり前になった。

でも、寂しくはなかった…
いつだって優が隣にいてくれたからだ。

決して口には出さないけど、
不器用で優しくていつまでも変わらない。

私は優に甘えてたんだな…
と、改めて実感した。

席替えをし、一言も話をせずに一日が終わる。

こうして、私達の夏休みは始まった…