泣きながら走って、着いたのは
よくお母さんと優と三人で来た公園だった。

滑り台の下に隠れて泣いていると…

「見つけた…」
小さな影が私を覗いた。

「優くん…」

「帰ろう。おじさん、心配してるから」

手をひいてくれた。
まだ小さかった手は暖かくて涙が止まらなかった。

病院へ向かう時だって、優はずっと一緒にいてくれた。
お葬式の時も、手を繋いでずっと一緒に…