いつものように、テンポの良い会話を広げる。

でも、俺は知ってるんだ。
こんな会話をしながら君は、誰かを探してる事を。
自然と大きな瞳がキョロキョロと動く。

見つけた瞬間、顔を赤く染め俺の話なんて耳に入ってない。

…悔しい。17年一緒にいるのに、こんな奏を俺は知らなかったんだ。
誰よりも見てるよ、誰よりも好きだよ。
だからこそ、言えないんだ。この気持ちは…