「いつも奏ちゃん、優を起こしてくれてごめんね」

お母さんが肉を焼きながら、話かける。

「まだお前は奏ちゃんに迷惑をかけてるのか!?」
親父がビールを飲みながら、会話に入る。

「そんな、全然!私もいつも後ろに乗せてて貰ってるし…」

「いやー、奏ちゃんは可愛いし優のお嫁さんに欲しい位だ!」
親父のこの一言は、俺らの空気を重たくした。

「そうよ!奏ちゃんがお嫁さんだと嬉しいな〜」
お母さんも続く。

よりによってこのタイミングかよ…