「あら、おかえりなさい。もうご飯食べてるわよー」

「…ただいま」

リビングへ入るといつもの食卓に奏がいた。
これは、当たり前の光景なのに…
目の前に座る奏を見て、心臓の動きは早くなった。

ほら、やっぱり…ふられても好きなんだよ…

暗い面持ちで座る奏を見て、胸が苦しくなった。