席替えを言い出し、騒ぐクラスを横目に
席に着いた。

チラッと隣の奏を見てみる。
何で?どうして?困惑してる顔の奏を見て後悔した。

「あんまり、大袈裟に避けたりしないでね。奏が傷付くよ?」

「わーかってるよ。はあー…俺、馬鹿だ…」

「そんな事、昔から知ってるよ…あんたがどんだけ奏を想ってる事も…」

早苗の言葉には返事をせず、授業が始まると同時に夢の世界へと入った。