「…ほらーもう15分過ぎてんじゃん!」


そう言って大輔は教室にある時計を指差す。


「まじで…」


俺はぼーっと大輔が指差す時計を見ながら歩いていると、ドンッ!と誰かにぶつかった。


「あ、わりぃ…」


ぶつかった相手はどうやら女子らしく、俺は視線を下に下げた。


「う、ううん!大丈夫…こっちこそごめんね…!」


「ん。」


そう言って、その女子は俺の横を通りすぎて行った。