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「隼人起きろー!早く部活行こうぜ~!」


「んあ…!?」


そう言ってデカい声で叩き起こしてきたのは親友で同じバスケ部の佐山大輔だった。

「ちょい待て…」


今起きたばっかの俺は少しぼーっとする。


「早くしろよ~!ほらほら!」


そう言って、大輔は俺を急かした。


「はいはい、わかった、わかった」


俺は机の横にかけてあるスポーツバッグを肩にかけて、ガタン、と席から立った。