ヤバイ!足震えてる!しっかりしなさい芳乃!!


「まぁまぁそんなに硬くならないで。祭、本当にカワイイ女の子じゃないか」


「だろ?つーか父さん、なんでいんの?仕事は?」


「少し予定が変わってな、ちょっとだけ帰って来たんだ。だけどもう戻らなきゃな」


緊張でブルブル震えてる私をよそに、実にスムーズに会話している赤間。


息子なんだから当たり前だって分かってるけど、私は冷や汗ダッラダラ!!


「藍枝さん、どうぞゆっくりして行きなさいね。じゃあ私はそろそろ会社に――――…おっと、言い忘れる所だった」


ピタッ……