「!?えっ……」


半信半疑の目で赤間を睨んでいると、図書部屋に1人の男性が入って来た。


40代位のグレーのスーツを着た、背の高い男の人。


髪はキッチリセットされていて、顔はなんか……赤間に似てる?


「こんにちはお嬢さん。君が藍枝 芳乃さんだね?私は祭の父親です」


ゴーーーーンッ!!


ええええ!?こ、この人が赤間のお父さん!?


=赤間グループのトップ!?社長さん!?


「は、初めまして!藍枝 芳乃です!」


ボンヤリ男性を『誰だろう?』と眺めていた私は、猛スピードで立ち上がって挨拶をした。